「寮があるから。」という志望動機で 大蝦夷農業高等学校(エゾノー)に入学した八軒勇吾。
札幌の進学校での厳しい学力競争に敗れ、 ある意味、逃げるようにエゾノーに入学した彼は、 広大な自然と動物に囲まれたここで、 全く別の厳しさに直面することに。 一般家庭で育った八軒にとって、 エゾノーで行われる実習や部活は、 初めて経験することばかりで、悪戦苦闘の毎日。
また、自分とは違い、将来の夢や目的を明確に持つ他の同級生たちは、 彼に、進学校にいた頃とは違った 焦りを感じさせる。
それでも、課題を一つ一つこなし、 同級生たちとの絆を深め、 少しずつ、精神的にも肉体的にも成長していく八軒。
汗と涙と土にまみれた青春が、今日も続いていく。